月末の仲値で為替は大きく動く!
そう思ったきっかけは、過去に何度か月末のロンドンフィキシングに向けて大きな値動きがあったのを見ていたので、ゴールドの仲値が動くなら東京の仲値も黙っちゃいないだろうという安易な思いつきがきっかけです。
とはいっても、結構当たっているのでは?そんな考えを完全に否定できないので検証してみました。
そもそも「仲値」ってなんだ?!という人は、こちらの記事を読んでからまた戻ってきてください。
月末の仲値に向けて動きがでそうな理由
先にも簡単に理由について書いたところですが、日々の仲値に向けた値動きの根拠を知ると月末に期待が持てます。なぜなら、月末に請求書処理を行う会社が多いでしょうから、日本の会社はいつも以上にドルを買うだろうと。
更に、海外にそうした日本的な支払いの習慣がないのであれば、円買いは薄い。ドル買いにバランスが崩れ、ドル高必至の出来レースなのではないか?
更に更に、それはドルに限った話ではなく、他の通貨にも同じことが起こるだろうと思っている訳です。そりゃあ、輸出入のルートはアメリカだけではないはずなので、私のメイン取引通貨ポンドもいける!
整理すると、検証する内容は次のとおりです。
取引通貨はポンド円
ポジションは朝イチロングです。
これで 50pips 位はいただける。。はず
【検証結果】いざ、月末の仲値発表へ

31日の取引が始まった直後、思惑どおりポンド高に向かいます。日本時間にして7:00〜8:00です。
しかし、その後上げた分がそっくりそのまま戻ります。意味がわかりません。もうこの時点で含み損。そのあとは、お仕事の都合でリアルタイムのレート確認ができていません。確認できたのは仲値発表が終わった11:00過ぎ。
結局、終わってみれば先週の終値とほぼ同レート 105.360円 で着地していました。ここまでの結論は、月末だからと言って仲値前後で大した値動きにはならない。ということでした。
因みに、少しポンド高に動いた7:00過ぎのアレは、仲値と無関係なところでの出来事でした。↓

仲値を振り返ろう
本当に月末の仲値と値動きは無関係なのでしょうか?ゴトー日には影響があるのに何故?
取引を終えても疑問が沢山あるので、ここはもう一歩踏み込んで調査してみようと思います。
改めて仲値での値動きについて
通常、仲値に向けて値動きが生じる理由は、実需勢(輸出入企業やら)の取引が増えるため値動きが生じるという理屈でしたが、改めて仲値に向けた値動きについて調べてみると、追加情報発見。
カバー取引 なるものがあるようです。
単純に、企業がおこなう両替だけが焦点ではなく、これに合わせて金融機関もバランスをとるために取引を行うようです。もちろん、自由に参加することなのでカバーするかしないかは金融機関が決めます。要するに思惑を抱える人物(組織)がもう1人いるということですね。
単純に実需の取引が増えるタイミングに値動きが出る訳でもなさそう、、。
月末に特別な意味はあるか?
次に、月末は特別視するほどのものなのか?という疑問について。
こちらの疑問は、過去の値動きを見れば何よりの根拠になります。そこで、金融機関が出している情報を調べてみると下のようなものがありました。
残念ながらポンド円に関する資料が見つからなかったのでドル円ですが、必ずしも大きな値動きがあるとはいえ無さそうです。
しかし、このデータでは仲値から仲値の値動きが見ませんし、この当時、どのようなことが起こったかもわかりません。そのため、参考資料程度にしかなりませんが、探せば面白い資料があるもんです。
月末仲値のまとめ
あまり実りのあるまとめとはなりませんが、月末の仲値がきっかけで大きな値動きがあるかどうかについては分かりませんでした。
もう一点、気になる輸出入の決済時期ですが、これについても有力な情報は得られていません。
結論としては、銀行および金融機関からの情報、企業からの情報を得ながら仲値に注目し、時期については特定することなく検証し続ける必要がありそうです。
一朝一夕で大金星を狙えるようなトレードチャンスを掴む情報に行き着くことはなさそうです。。
コメント